Yohji Yamamoto FEMME
1972年に設立されたワイズ社より、パリコレ参加をきっかけに1981年に創設。
当時発表された黒を基調としたショーは、川久保玲のコム・デ・ギャルソンとともに「黒の衝撃」と称され、閉鎖的であったモードの概念を覆し賛否両論の評価を受ける。
山本耀司の打ち出したアシンメトリックなカッティング、身体と服の間に空気をはらむようなシルエットは、ボディコンシャスな時代のファッションの慣習を覆すものだった。
素材感でみせるレイヤードやドレーピングで見せる独自のスタイルは、ファッションの美意識を書きかえ、伝統的な男性服のスタイルを女性服にとり入れるなど、彼のコレクションはジェンダーの固定観念を打破したと言われる。